木曽駒ヶ岳 千畳敷からピストン 子連れ登山 4歳

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山 4歳
木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山
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レベル・注意事項

ベビーキャリア難易度:★★★★★ ※積雪期
対象年齢(目安):   大人と同様の体格になり雪山経験を積んでから ※積雪期
累積標高差(概算):  458m ※ヤマレコ計測による実測値です
無積雪期は子供連れ向けの山としておすすめの木曽駒ヶ岳ですが、冬はお勧めしません。千畳敷から乗越浄土までの雪の急坂を登り下りしたり、乗越浄土から先の強風の中を歩くのはリスクが大きすぎます。特に下りは、凍結時は滑落のリスクがあり、ピッケルを使いこなせない子供は危険です。
ベビーキャリアの場合、千畳敷から乗越浄土までの急坂や乗越浄土から先の強風の中を登れる体力と、乗越浄土から千畳敷までの急坂を下れる技術がある方限定です。厳冬期は凍結の心配は少ないですが、ベビーキャリに乗せる子供の3000m級の強風の稜線での防寒対策が課題なります。春山は乗越浄土直下の急坂の凍結リスクがあるため、登山道の状態によっては中止する覚悟が必要です。

GPSの記録

山行記録

前回は昨年1月、厳冬期に登りに来ましたが、その時は子供を連れて厳冬期に登るということが初めてだったため、防寒対策で反省点がありました。春山だと乗越浄土までの凍結&滑落が心配だったため厳冬期にしたということもあったのですが、今回はヤマレコ等を参考に、凍結のリスクは低いと判断したため、ゴールデンウィークに来ました。

運がよいことに、5月2日にホテル千畳敷の部屋を取ることができたため、今回はゆとりのある1泊2日の行程。登って泊まるか、泊って登るか、天気を見て判断したところ、5月2日は悪天候だったため泊まって登るパターンに決まりました。5月2日は移動だけのため、ゆっくり家を出て駒ヶ根の街で昼食をとり、夕方近くに千畳敷についてチェックイン。悪天候のため写真は撮りませんでした。

そして朝、目が覚めると、前日の荒天が嘘のように雲1つない晴天!!慌てて着替えて外に出ました。

千畳敷の朝 ホテル千畳敷から宝剣岳

千畳敷の朝 ホテル千畳敷から宝剣岳

宝剣岳がカッコよく見えています。雪が結構降ったため、乗越浄土まではラッセルになりそうです。子連れでラッセルはなかなかキツイのですが…。

千畳敷の朝 ホテル千畳敷から宝剣岳

千畳敷の朝 ホテル千畳敷から宝剣岳

宝剣岳のアップ。こういう景色はホテル千畳敷に泊まった人だけの特権ですね!

ホテル千畳敷のレストランからも宝剣岳や稜線の雄大な眺めを見ることができます。晴れていればその景色を見るだけでも十分泊まる価値があると思います。リゾートホテルのような高級感はありませんが、山小屋よりははるかにくつろぐことができます。料理も全く期待はしていませんでしたがとても美味しくいただきました。

千畳敷から中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

千畳敷から中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

朝食後、着替えていざ出発!登り始める前に始発の千畳敷ロープウェイを撮影してみようと南アルプス側に回り、撮影してみました。逆光ですが、南アルプスも充分綺麗に見えています。

始発のロープウェイから人が吐き出される前にできるだけ進んでおこうと急いで出発!乗越浄土の登り取り付くまでには、ショートカットの斜面側か、千畳敷の真ん中を歩く迂回路(一旦下らなければいけない)か、2択なのですが、昨夜の雪による雪崩の危険のため後者を歩くようアナウンスがあるため少しロスはありますが迂回路にしました。4歳の子供にも千畳敷はできるだけ歩いてもらおうとキャリアには乗せずに歩きました。

千畳敷を歩く4歳児

千畳敷を歩く4歳児

父の後を追って泣きべそをかきながら進んでいく4歳児。雪は大人には大して深くはないですが、雪道に慣れない子供にはちょっと大変に感じた様子。

中央アルプス千畳敷 子連れ雪山

中央アルプス千畳敷 子連れ雪山

乗越浄土に近づくにつれ、傾斜がきつくなっていきます。今回はこのあたりでベビーキャリアに乗せることにしました。それでも昨年はずーっとベビーキャリアの中だったため、かなりの進歩です。こうしてパパは一旦子供を担ぎながらラッセルするという神業をやってのけました。やがて始発のロープウェイ客が追い付いてきたため、途中からは2名の方に先行して頂きました。

中央アルプス 千畳敷から乗越浄土の登り 子連れ雪山

中央アルプス 千畳敷から乗越浄土の登り 子連れ雪山

こうして子供を背負って登ったわけですが、乗越浄土の直下は本当に大変そうでした。

木曽駒ヶ岳乗越浄土 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳乗越浄土 子連れ雪山

乗越浄土からは昨夜泊まったホテル千畳敷と南アルプスが綺麗に見えていました。

ここから先はしばらく平坦な道のため、子供をキャリアから降ろし、歩いてもらうことにしました。念のため子供用のハーネスとチェーンスパイクを装着し、パパに引いてもらいながら歩きました。

木曽駒ヶ岳 宝剣山荘 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳 宝剣山荘 子連れ雪山

昨年は全く歩こうとしなかったため(年齢もあると思いますが、厳冬期で風が強かったこともあったと思います)、今回はどうかなあと思っていましたが、スムーズに歩いてくれました。

木曽駒ヶ岳 中岳への登り 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳 中岳への登り 子連れ雪山

ところが、中岳への登りに差し掛かると、強風でぐずって前に進まなくなりました。仕方なくパパのベビーキャリアに乗せて登ります。演技だったのか、なぜかベビーキャリアに乗せると泣き止まなくなりました。

木曽駒ヶ岳 中岳から御嶽山 子連れ雪山

中岳から木曽駒ヶ岳と御嶽山 子連れ雪山

中岳の山頂に着くと、これから目指す木曽駒ヶ岳と、その左側に御嶽山が見えます。初めての方は中岳を木曽駒ヶ岳と勘違いされる方もいらっしゃるようですが、あくまで中岳は通過点です。

木曽駒ヶ岳 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳と中岳の鞍部。あともう少しで山頂です。

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

そして山頂。厳冬期の前回は強風で山頂で一瞬写真を撮って即下山でしたが、今回はランチできるくらいの穏やかさはありました。上の写真は南アルプス側の景色です。

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

子供はシュカブラが気に入ったようでしばし触って壊して遊んでいました。こちらは北アルプス側の景色。乗鞍岳から槍ヶ岳周辺まで見えていました。

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

記念写真!パパ撮影。登りはぐずっていたのに、山頂では元気いっぱい。。。

山頂から撮影した写真を少しお見せしましょう。

木曽駒ヶ岳山頂からの宝剣岳と南アルプス GW子連れ雪山

木曽駒ヶ岳山頂からの宝剣岳と南アルプス GW子連れ雪山

やっぱりカッコイイ宝剣岳。その手前にこれまで登ってきた登山道が見えます。

木曽駒ケ岳山頂から空木岳方面 子連れ雪山

木曽駒ケ岳山頂から空木岳方面 子連れ雪山

中央アルプスの山々。どちらかは空木岳なのでしょうか。

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス塩見岳周辺

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス塩見岳周辺

南アルプスはほぼ全体が見えていました。こちらは塩見岳周辺です。

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス悪沢岳・赤石岳・聖岳周辺

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス悪沢岳・赤石岳・聖岳周辺

南アルプス南部の悪沢岳・赤石岳・聖岳。

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳

木曽駒ケ岳山頂から南アルプス甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳

そしてこちらは南アルプス北部の甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)。

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

木曽駒ヶ岳山頂 子連れ雪山

今回は写真にランチにゆっくり過ごすことができましたがいよいよ下山。人が多く、子供を歩かせると渋滞の可能性があるため、下山もパパがおんぶします。

中央アルプス宝剣岳 子連れ雪山

中央アルプス宝剣岳 子連れ雪山

宝剣岳はやっぱりどのアングルからでもカッコイイ…。

中央アルプス木曽駒ケ岳登山 子連れ雪山

中央アルプス木曽駒ケ岳登山 子連れ雪山

ここまでくると乗越浄土も近くです。右側の少し平らなあたりがそうです。

木曽駒ケ岳登山 千畳敷 子連れ雪山

木曽駒ケ岳登山 千畳敷 子連れ雪山

乗越浄土直下の急坂も無事に下り終え、千畳敷に着くともう一度子供をベビーキャリアから降ろして歩かせました。

今回はたまたまキャンセルがあったのか、偶然にも直前に予約ができたホテル千畳敷。レストランからの眺めや早朝のまだ下から人が上がってくる前の景色など、本当に素晴らしい体験でした。また予約できる機会があるかどうかは分かりませんが、ぜひまた泊まってみたいと思いました。

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