この夏休みは4泊5日で戦場ヶ原・日光白根山・武尊山に行きました。
昨日は台風のために停滞したため、昨日登る予定だった武尊山と、今日登る予定だった平標山・仙ノ倉山とどちらを取るかを迷った末、天気がより良さそうな武尊山に決定しました。
なおこのコースは非常に登りにくい岩場が1箇所あり、子連れや妊婦さんにはお勧めしません。ベビーキャリア登山の注意点についてはこちらの記事を、乳児用登山ウェアについてはこちらの記事を、 ベビーキャリア登山で必要な持ち物・準備物についてはこちらの記事を、それぞれご参照下さい。
少し脱線しますが、台風で停滞したはずだった昨日は、日光方面はしっかり雨が降っていましたが、金精峠を超えて群馬に入ると雨はほとんど降らなかったそう。
実際に車で金精峠を超えてしばらく走ると道路が乾いており、雨が降ったような形跡は全くありませんでした。
たらればですが、武尊山は無理でも尾瀬ケ原くらいは歩けたかなあ…とちょっと後悔しました。
武尊山は、妊娠前に夫と冬に一度来ており、川場スキー場のリフト終点から武尊山を目指したことがありましたが、当時雪山初心者だった私は腰まで埋まるラッセルに耐えられず剣ヶ峰山の少し先で撤退。
今日はコースも季節も違いますが、リベンジ?のような気分でもあります。
前日は花咲民宿村の界隈にあるペンションそねっとに宿泊。料理が大変おいしく、お部屋もトイレやロフトが付いており、ペンションにしては広く快適に過ごせました。車で2分ほどの距離にコインランドリーもあるため、洗濯もできました。朝食べきれなかったパンを行動食として持って行っても良いよ、と言ってくださいました。
朝のほたか牧場はこのような風景。中央やや左に見えているのは皇海山でしょうか。
ほたか牧場キャンプ場を過ぎてしばらくすると車道から登山道になります。
最初はこのような美しいブナ林を歩きます。快適な道です。
途中クワガタのメス?のような昆虫に出会いました。
武尊避難小屋は非常に老朽化しており、天井の板が今にも落ちそうになっていました。
その避難小屋を通り過ぎてしばらく歩くと、セビオス岳のあたりで小湿原があります。
この小湿原からは日光連山や尾瀬の山々を見ることができます。至仏山と燧ヶ岳です。
湿原を超えてしばらく歩くと武尊山の稜線の一部が見えてきます。鎖場を超えて行かなくてはいけません。
鎖場の手前は日光や尾瀬方面の山々を見ることができます。こちらは一昨日登った日光白根山。その右側は錫ヶ岳でしょうか。
こちらは皇海山だと思われます。
鎖場は合計3つありましたが、普通の鎖場ではありませんでした。水が流れていてツルツル滑るのです!
そして最初の鎖場は、足をかける場所が非常に狭く、しかもどこに足をかけるべきか判断が難しいのです。滑るし狭いしで非常に怖さを感じる場所でした。この最初の鎖場は子連れには厳しいかもしれません。
その1つ目の鎖場を通過するベビーキャリアを背負った夫。下山時に撮影したものです。アルパインクライミングの経験豊富なので難なく通過していきましたが、よほど技術・体力のある人でないとベビーキャリアは非常に危険です。
こちらは3つ目の鎖場。水が流れており滑りやすいのですが、最初の鎖場を通過した後だと足場が分かりやすいのでかなりマシに見えます。
鎖場を通過して稜線が近くなるとホッと一息できます。が足元は泥濘です。このコース、鎖場のインパクトが大きすぎるので泥濘のことを忘れそうになりますが、断続的に泥濘があり特に斜面の泥濘は下山時に要注意です。
途中、中ノ岳のあたりに水場があります。少量ですがまだ流れており、とても美味しいお水でした。気温が上がってきたため、登りでも下りでもここで水を汲んでいきました。
中ノ岳を過ぎると武尊山の稜線がぐるりと見えます。武尊山は沖武尊を主峰とする7つのピークからなる山全体のことを指すのですが、その様子がわかります。
こちらは剣ヶ峰への稜線です。今回剣ヶ峰には行きませんが、冬に途中で挫折した場所。いずれ歩いてみたい稜線です。
こちらは前穂高・家ノ串の稜線。細長い沼地のような湿原のような場所を通ってきました。
広角レンズで前穂高・剣ヶ峰を1枚に収めてみました。
武尊山の主峰、沖武尊の山頂が近くなると、日本武尊像が鎮座していらっしゃいます。
武尊山(沖武尊)山頂から見た中ノ岳・家ノ串・前武尊の稜線。先ほどは中ノ岳が隠れていましたが、山頂までくると3つのピークが綺麗に見えます。
こちらは武尊山(沖武尊)山頂から見た谷川岳。左側に天神平スキー場の上部が見えるので谷川岳と分かりました。
沖武尊の山頂は広々としていてランチ休憩には最適でした。蝶がたくさん飛んでいて蝶好きの我が子も大満足。
充分満喫したので下山です。武尊山は登頂して安心ではありません。再び泥濘の登山道、そしてあの鎖場を下らなくてはならないのです。
中ノ岳付近まで来たら、武尊山の山頂稜線とはお別れです。
下山後は法師温泉長寿館へ。
与謝野晶子などの文人も愛した宿ということもあり、お部屋や温泉からの景色、歴史ある建物の風情が最高でした。今回は1泊でしたが、部屋から見える川の音を聞きながらゆっくり連泊するのも良さそうです。歴史ある建物ですがとても清潔でした。地産地消の食事も素敵な個室で頂けて良かったです。今回登る予定で台風のために断念した平標・仙ノ倉山の登山口に近いので、次回はここをベース基地に登山も良いかもと思いました。
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