レベル・注意事項
対象年齢(目安): 大人と同様の体格になり雪山経験を積んでから ※積雪期
累積標高差(概算): 475m ※ヤマレコ計測による実測値です
ベビーキャリアの場合、千畳敷から乗越浄土までの急坂や乗越浄土から先の強風の中を登れる体力と、乗越浄土から千畳敷までの急坂を下れる技術がある方限定です。厳冬期は凍結の心配は少ないですが、ベビーキャリに乗せる子供の3000m級の強風の稜線での防寒対策が課題なります。春山は乗越浄土直下の急坂の凍結リスクがあるため、登山道の状態によっては中止する覚悟が必要です。
GPSの記録
山行記録
妊娠発覚前に雪の木曽駒ヶ岳登山を検討していたのですが、緊急事態宣言で登山も自粛モードとなったため中止に。冬の木曽駒ヶ岳は乳幼児を連れていくような場所ではないため、それ以来冬の木曽駒ヶ岳登山計画は封印していました。子供も3歳になり、雪遊びや雪山ハイキングもするようになったこと、ロープウェイが大好きなこともあり、今回決行しました。厳冬期を選んだのは、滑落のリスクを減らすためです。乗越浄土直下の急坂は、毎年春になると滑落事故のニュースが耳に入ってくるため、春山より厳冬期の方がリスクが小さいと判断しました。
ロープウェイの山麓駅であるしらび平はマイカーでは行くことができず、菅の台バスセンターの駐車場に停め、そこからバスでしらび平に向かうことになります。冬は閑散期でバスは1時間に1本のみ。ただ、快晴の今日は、始発のバスは満席で乗り切れなかったようで臨時便が出ていました。
子供がいるとあるあるですが、なかなか計画通りにコトが進まず、家を出るのが遅くなるということがあります。今日も、当初は始発に間に合うように出るつもりだったのですが、結局間に合わず。駐車場に着いてからも、臨時便が出ると思わずのんびり準備していたため、結局第2便のバスに。でも、第2便のバス&ロープウェイは余裕があったので、結果的に子連れには正解だったかも知れません。
そんなこんなで、遅めスタートとなりましたが、天気はご覧の通り快晴!
宝剣岳方面に登っている登山者も見えました。上の写真、登っている登山者が写っているのがお分かりでしょうか?
さて、木曽駒ヶ岳に向けて出発です!ホテル千畳敷や始発のバスの登山者がトレースをつけてくれたようで、ラッセルは必要なさそうです。結局子連れには色々な意味で2番目のバスでよかったようです。
急坂に入るあたりで12本爪のアイゼンをつけました。斜度があるため、登りから滑り止めを使った方が良いと思います。
まずは乗越浄土までの急坂を登り切る必要があります。乗越浄土に近づくにつれ、傾斜が急になります。夏のようにジグザグ登るわけではなく、直登なのできついです。ラッセルしてくださった方に感謝しながら登ります。
ゆく先が見えるのですぐそこに見えながらなかなか到着しない乗越浄土。ついに登りきりました。振り返ると、ロープウェイの駅&ホテル千畳敷と、その向こうに南アルプスの山々が見えます。今日は雲1つなく、最高の天気です。が、案の定、乗越浄土は風が強く、体感温度が急に下がります。。。
南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)と仙丈ヶ岳のアップです。農鳥岳と仙丈ヶ岳の間に富士山も見えます!
乗越浄土から見た宝剣岳。もちろん、幼児連れの今日は登りません!
乗越浄土から先、中岳まではほとんど平坦な稜線ですが、何しろ風が強く、とても寒く感じます。雪も吹き飛ばされるのか、ほとんど積もっていません。上の写真は宝剣山荘と天狗荘、右側の緩やかなピークは中岳です。
上の写真は天狗荘と中岳。この辺りで子供が寒い寒いとぐずりだしました。上半身はウールの下着やヒートテック、ダウン、厚手のレインウェアなどを着せていたためよかったのですが、下半身が寒かったようです。防寒対策をちょっと失敗。。。後日、フリースのズボンなど購入しました。
中岳へ登る途中で振り返ると、宝剣岳の勇姿が見えます。宝剣岳の右側は島田娘でしょうか。
中岳の山頂に着くと木曽駒ヶ岳と御嶽山が見えます。風が強いため、写真を撮影したらすぐに木曽駒ヶ岳を目指します。左側の山が木曽駒ヶ岳です。
御嶽山のアップ。
中岳からの下り、北斜面は少し凍結していました。
風が強かったので、写真を撮る余裕もなく、必死に登って木曽駒ヶ岳山頂。子供が寝ていたため、ささっと写真だけ撮ってすぐ下山することにしました。山頂看板前は記念写真を撮っている人がいたため、断念。上の写真は山頂から御嶽山と乗鞍岳を撮ったものです。
こちらは山頂の祠と南アルプス。厳冬期の3000m級は風が強すぎで、スノーグローブを長時間外すわけにもいかず、左下に手袋が写っているのを知らずに撮影してしまいました。
こちらは木曽駒ヶ岳山頂から北アルプス側。北アルプスを南アルプスを比べると、やはり北アルプスは雪が多いな〜という印象です。例年と比べるとこれでも少ないのかも知れませんが。
寒いし風も強いし子供も寝ているので、水分補給だけしてすぐに下山します。
南アルプスを背景に宝剣岳。帰りはこの宝剣岳を眺めながらの下山となります。
帰りはあっという間に乗越浄土。ですが、今回の核心はここからかも知れません。乗越浄土からの下の急坂です。厳冬期なので凍結はしておらず、昨夜降ったと思われる雪で足がズボッとハマりながら下山する感じでした。ただ、シリセードをした人がいたのか、登山道はとても歩きにくくなっていました。トレースになぞるようにシリセードをするのは勘弁してほしいです。
強風のために途中で栄養補給ができなかったため、ホテル千畳敷のレストランでゆっくりランチをしました。寒いとエネルギーを消耗するのか、子供も大人も箸が進みました。
木曽駒ヶ岳は、結婚前に一度登っていますが、冬に登ったのは初めて。夏山シーズンはとにかくバスやロープウェイが混んでいて待ち時間も長く計画通りにいかないため、一度登れば十分と思っていました。冬はバスやロープウェイの本数は少ないものの、並ぶということはないためストレスがありません。乗越浄土からの下りも今回は凍結しておらず何とか降ることができたので、また次のシーズンも天気と予定が合えば来てみたいと思います。
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⇒ 木曽駒ヶ岳 千畳敷からピストン
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