東京方面から山梨方面に向かう時に南アルプスの真正面に見える櫛形山。日本二百名山にも指定されています。今日はその櫛形山に登ってきました。
櫛形山は夏は標高1860mの池ノ茶屋登山口まで車で行くことができます。ひたすら長い林道を上がっていくことになりますが、県民の森まではそれなりに道幅もある道です。
池ノ茶屋登山口は20台ほどの駐車スペースがありますが、私たちが最後の1台でした。登山口には簡易トイレが2基置いてありました。
最初に櫛形山に行くか、北岳展望デッキに行くか迷いましたが、早い時間に展望の利く場所に行った方がよいだろうと北岳展望デッキから先に行くことにしました。
北岳展望デッキまでの道は、もともと車いすも通れるように整備されたようで(現在は落石などで道幅が狭い場所があり、車いすには不向きかと思います)、ご覧の通り非常に緩やかで迂回の多いコースとなっています。
これなら2歳児も最後まで歩けるだろうと思ったのですが、途中で「疲れた!」「おなかペコペコ!」と言い出し……。
ちっとも進まないので、結局親がしびれを切らしてベビーキャリアに乗せることに…。
北岳展望デッキにつきました。
晴れていれば北岳や甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山などが見えるはずですが…。
お腹ペコペコの人のお腹を満たしながら少し待ちますが、本日は最も見えた時でこの状況でした。
北岳展望デッキからアヤメ平経由で櫛形山に行くか、一旦池ノ茶屋登山口に戻ってから櫛形山に登るか、迷いましたが、天気がいま一つのため、時短で池ノ茶屋登山口に戻ってから櫛形山に登ることに決めました。
登山口近くにはサラシナショウマが咲いていました。
登山道には植生を守るため、鹿よけの柵が所々に設けられており、何回か開け閉めをしました。その柵の中の1つには、入口付近にコバイケイソウと思われる花畑(花は終わっていますが)があり、さらに柵の中に入ると山野草が多く咲いていました。
こちらはアキノキリンソウでしょうか。マルバダケブキは終わりかけでしたが、所々で見ることができました。
このお花畑、櫛形山の中ではいちばんの急登になりますが、もう少し早い時期であればもっと多くのお花を見ることができたかもしれません。
急登を登り終え、お花畑を過ぎると、緩やかな斜面になります。南東側が開けている部分があり、そこから辛うじて富士山を見ることができました。
櫛形山山頂は樹林帯に覆われており、周囲の景色を見ることはできません。
下山時に、お花畑の途中にある南アルプス展望ポイントでランチ休憩を取ることにしました。こちらは南アルプス北部の甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山から南部の聖岳までほとんど全ての山を見ることができるのですが、本日はご覧の通り、雲に覆われていて、裾野を見ることしかできませんでした。
晴れていれば、北岳展望デッキ以上に壮大な南アルプスの景色を楽しむことができるのでしょう…。また天気の良い時に訪れたいと思います。
この展望所を後にする時、マツムシソウにとまるクジャクチョウを撮影することができました。前回の入笠山でもクジャクチョウをよく見かけましたが、この時期南アルプス北部に多いのでしょうか。
櫛形山は、眺望がきかない二百名山として何となく知っていましたが、山頂は眺望がきかないまでも、途中の休憩ポイントなどでは南アルプスや富士山を見ることができ、晴れればそれなりに眺望を楽しめる山だと認識しました。櫛形山のみのピストンであれば池ノ茶屋から短時間で登ることもでき、山野草も多くみられるので、夏は子連れにもそれなりによい場所かと思いました。今回は天気予報や眺望の問題もあり、北岳展望デッキと櫛形山のみに行きましたが、次回はもみじ沢やアヤメ平、バラボタン平なども含めて周回できればと思います。
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