2019年11月19-20日は台湾の最高峰・玉山主峰に登りました。
玉山に登るには、玉山への登山道にある排雲山荘への宿泊が必須となりますが、ここは日本の山荘のような詰め込み式ではなく、定員以上の申込があると抽選になります。
この抽選への申込はとても面倒で、日本から玉山に登る方の多くはガイド付きツアーで行くようですが、私たちは全て個人で手配していきました。
→排雲山荘への抽選申込ページ(日本語版)はこちら(全員のパスポートの写メが必要です)
外国人は4ヶ月前申込開始、1ヶ月前抽選結果発表です。ちなみにこの抽選申込は入園申請も兼ねているようです。
上記ウェブサイトから申込状況が分かるので、外国人の定員(24名)に達していない日を選ぶと当選確率が高くなると思います。
当選通知と併せてすぐに宿泊料金を支払うように言われますが、海外送金なので時間が欲しいと返事をすると、当日排雲登山服務中心(排雲登山サービスセンター)で支払えば大丈夫です、と返事が来ました。
予約確定後、山荘での食事や寝袋の申込の案内も来ます。日本からガスや食料を持っていくわけにもいかないし、寝袋も高くはなかったので全て申し込みました。
こちらも外国人は排雲山荘での支払いでOKです、と言われました。
11月16日に台湾入り。16~17日は台北近郊を観光し、18日に阿里山へ移動しました。
阿里山で早速絶景のお出迎え。

阿里山にはバスターミナルと観光センターの近くにセブンイレブンがあり、行動食や飲み物類を調達することができます。
私たちが宿泊した阿里山高峰大飯店では、排雲登山服務中心(排雲登山サービスセンター)までの車を手配して頂くことができました。
19日、その車に乗って排雲登山服務中心まで行きました。
排雲登山服務中心では入園手続きを済ませ山荘の宿泊代金を支払い、コピーを2部もらいます。1枚をすぐ隣の警察で入山手続きのために提出し、もう1枚は排雲山荘で提出します。
入園手続きと入山手続きを済ませ、登山口までの送迎車(100元)に乗り込んで塔塔加鞍部(登山口)まで行きました。
この送迎車はワゴン車で人数が集まると随時出発する仕組みのようです。登山口の標高は約2600mでした。
排雲山荘までは休憩所・トイレが2か所あります。
森林限界は3500m付近ととても高いのですが、比較的急斜面のトラバース道のためか、随所で眺めのいい場所があります。
登山道もとてもよく整備されており、富士山よりも歩きやすいくらいです。


排雲山荘には15:00前に着きました。すぐにチェックインを済ませ、寝袋と食事券をもらい、荷物を整理してプチ宴会となりました。
ちなみに排雲山荘には売店はないので、お酒が飲みたければ全て持って上がる必要があります。WiFiと熱いお湯の提供はあります。
片言の日本語を話すスタッフさんが1名いらっしゃいましたが、それ以外は日本語も英語も通じません。頑張って片言の中国語を駆使しました。
このほか、濡れた衣類をかけるハンガースペースや、コンセント数個がありました。トイレには紙がないので持参必須です。
夕食は17:00から、朝食はご来光を見るために2:00からです。
防寒具や飲み物などを持ち、3:30に排雲山荘を出発、5:50ごろ山頂に到着しました。
あいにくご来光を見ることはできませんでしたが、一面の雲海でとても幻想的な光景でした。それはそれで印象深い思い出でです。
山頂からの風景はこのような感じでした。入園人数が絞られているため、富士山ほどの混雑はありませんが、狭い山頂だけに少し混雑しています。



こちらに見えるのは玉山北峰です。往復3時間ほどでしょうか。時間があれば目指してみてもよいと思います。

日の出の時刻を過ぎても、次から次へと昇ってきました。そのために完全に明るくなる前に下山を開始しました。

登りは真っ暗の中登ってきたのでわかりませんでしたが、このような落石のためのシェルターがありました。

排雲山荘に戻り、8:00からのブランチと着替え、荷物の整理を済ませ、塔塔加鞍部に向けて下山しました。
登山口では、行きと同じように送迎車が待っており、100元で駐車場やバス停のある上東埔まで連れて行ってくれました(帰りは排雲登山服務中心は通過)。
上東埔バス停に13:30頃来た日月潭行きのバスに乗り、終点日月潭まで行きました。
玉山がメインでしたが、帰りに立ち寄った日月潭もとてもきれいな湖で、早朝サイクリングで見た霧の日月潭は幻想的でした。


日中になると霧も晴れ、山がきれいに見えました。

日月潭から台北行きのバスに乗り、帰国の途に就きました。
このブログでは、写真を中心にご紹介しておりますが、ヤマレコでは、コースや通過時刻などの記録も含めた山行日記も公開しております。
⇒台湾最高峰・玉山主峰(新高山) 塔塔加よりピストン 初の個人手配での海外登山
また、排雲山荘の手配や現地の交通機関については、下記の日記で公開しております。
⇒台湾・玉山(新高山)登山に必要な申請関係・登山口までの交通情報の備忘録(個人手配旅行)
Instagramでも登山中に一眼レフで撮影した写真を発信しております。
⇒tokiko.jpのInstagram