2019年4月27日から28日にかけて、爺ヶ岳に登ってきました。
27日の大谷原から赤岩尾根の登り始めは曇りだったものの、次第に雪、吹雪へと変わり、稜線上ではブリザードのような激しい風に見舞われました。
この日、北アルプスでは4名ほどの方が低体温症で亡くなられたそうですが、私自身も稜線で雪を踏み抜いて出られなくなったときに急に体温が奪われるのを感じました。
冷池山荘でテント泊の予定でしたが、激しい風のために断念し、山小屋泊としました。
この日は赤岩尾根を登るパーティーが私たち含め3組いましたが、やはりみなさん山小屋泊でした。
また爺ヶ岳経由で冷池山荘を目指していたパーティーは全てビバークするか下山したとのことでした。
ゴールデンウィークで山小屋が営業していたので無事でしたが、山小屋が営業していなかったら…と思うと、ゾッとします。
ブリザードでよろめいたときに左足のアイゼンが外れてしまったようで、28日朝は小屋周辺でアイゼンを捜索したために出発が遅くなりました。
雪をいくら掘っても見つからず、鹿島槍ヶ岳は断念し、爺ヶ岳南尾根経由で下山しました(結局捜索範囲の先の稜線で見つかったのですが)。
28日朝、冷池山荘付近から見た鹿島槍ヶ岳。本来の目的地でしたが今回は断念しました。

爺ヶ岳方面に歩くと、爺ヶ岳の上に虹が見え始めました。

よく見ると太陽を囲むように内側の輪と外側の輪と重なっています。「環水平アーク」と呼ぶようです。

爺ヶ岳南峰からは、前日の吹雪が嘘のように富士山や八ヶ岳、南アルプスまで見渡すことができました。

槍ヶ岳や穂高連峰もきれいに見えています。

剱岳をズームレンズで撮影しました。

こちらは立山連峰。

剱岳と立山連峰を一緒に撮影しました。手前の小屋は種池山荘です。

爺ヶ岳南峰から360°の風景はYoutubeの動画でもご覧いただくことができます。
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⇒鹿島槍ヶ岳から予定変更の爺ヶ岳 ハロと環水平アーク
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